未だ来ない未来

 未来のことを考える。
 ……と言っても、別に「僕の将来」とかのように何の盛り上がりも感じさせられない話じゃないです。世界の未来というか、物質の未来というか。
 ♪Video Killed The Radio Star(レディオスターの悲劇)。テレビの出現、発展によってラジオが見事にマイノリティーの仲間入りしました。
 同じように、カセットテープはMDに殺され、MDはMP3プレイヤーに殺され。
 レコードはCDに殺され、CDはMP3に殺され。
 ビデオデッキはDVDプレイヤー(HDDレコーダー)に殺され。
 そういう点で未来を考えてみるテスト。基本的に今見える範囲で。
 例えば現在のブラウン管テレビ。これも数年後には化石になってるかもしれません。14型液晶が1万くらいまで下がれば起こりうる事態ですね。今14型で5万くらいでしょうか? 高いですねぇ。14型を必要とするのは、大体一人暮らしの若者ですし。百歩譲っても2万? そのくらいの値段になるあたりから、現在のブラウン管と液晶の割合は逆転するんじゃないですかね?
 フロッピーも、今のUSBメモリの低価格化&ローエンドモデル化次第で死に絶える可能性が。10メガで100円とか?
 ゲーム機はまぁしばらく生き延びるでしょうね。娯楽の生命力は強い。
 ガスコンロとか危ないかもしれないですね。なんでしたっけ? IHクッキングヒーター?とかそんな感じのやつ。それの今後の進歩次第ですが。
 冷蔵庫、洗濯機、炊飯器。このへんもしばらく不変でしょうね。性能の増加・機能の追加はあるでしょうが、それを越える新製品はしばらくないでしょう。
 そもそも料理ってのは基本的に「伝統」ですからね。ちょっとやそっとのことで変わるもんじゃないですしね。
 逆にしばらく死ぬことがないようなのは「紙媒体」「傘」ですかね。
 いくら持ち運びができ、漫画も新聞も見れる携帯液晶(SF映画でよくみるやつ)が普及したとしても、パラパラと捲って情報を探すという点で弱い。明かりが不要ではあるけれど、何かしらの電源が無ければいけない。特にネット媒体だと、受動的に情報を得るって点で弱いですし。自ら探さないと情報を得ることができない。やはり紙は強いです。
 同じく、傘もしばらく進化が起こらない予感がします。まぁそもそも数百年前から不変ですからね。
 僕の少ない脳で考えた結果、ボタン一つで「全身にバリヤー」とかの世界にならない限りは今のままっぽいですね。
 あとは何でしょう? 意外とコタツとかが未来でも冬を暖めているかもしれませんね。あれには不思議な力があります。人を堕落させる力を。
 でもまぁ、ラジオ・レコードはマニア(って言い方はアレだが)の世界ではしばらく生き残るでしょうけどね。同じように、マイノリティーになっても使い続けるって人はいるでしょう。何にせよ。未だにカセットテープで演歌だのが売られているように。
 あと、どうでもいいことですが、意外とこういうものの流行を作るのは「エロ」です。ビデオ然り、PC然り。