近所の

 僕の家からちょこっと歩いたところには、小学校か中学校か分かりませんが、そんな感じの校舎があります。
 暇つぶしにぶらぶらと歩いていたところ、ふと横を見ると学校の校庭。
 ああ、なんか懐かしいなぁと思いながら歩いていると、突然目の前に広がる高い高い塀。 昨今の痛ましい事件のため急遽作ったようで、無骨で、高く、冷たい壁。なんともいいがたい寂しさを覚えました。
 まるで檻のようでした。防壁ってのは、監獄にも見えますね。
 なんとも不可解な時代になったものです。今の子供は、学校から見た外の世界が見られないんですかね。まぁ見えたからといって何があるわけでもないですが、それでも何か言葉には出来ない空しさ。
 しかし、キチガイが増えたものですね。僕らが少年少女だったころ、小学校に外から変質者がご来店するなんて事件なんてなかったような気がしますが。
 ま、別にこれだけに留まるわけじゃないですが、この手の謎事件や謎現象には必ずと言っていいほどマスコミの報道が原因と見受けられる点がありますがね。援助交際然り、振り込め詐欺然り。
「やってる人がいる。なら俺も(私も)」なんてキチガイが多いんでしょうね。逆に報道のお陰で防げたって点があるのも事実ですが。
 その内、子供は絶海の孤島の監獄に預ける。なんてなったら笑えますね。
 これもまた時代か。