伝説の兜
こんばんわ。三度の飯よりご飯が好きなダイチです。
今日、家に帰る途中の駅でぼんやりとしていると、ホームの端のほうになにやら見慣れない物体が。
何か…… 黒い……? バッグかな?
近づく僕。
いや、なんだあれ。バッグじゃないな。動物の死体…… にしても地下鉄のホームに動物の死体なんてあるわけないし。
更に近づく僕。
何か毛で覆われていて…… バッグにしては薄っぺらく…… 毛もファーっぽいのじゃなくて、そう、まるで人毛の……
ハッ!?
……わ、分かったぞ! これは! これはっ!!
全国のストレス社会に悩むお父さんたちの兜!
カツラだ!!
なんということでしょうか。こんなところで伝説の兜を発見してしまうなんて! この持ち主はどんな気持ちでこの兜をこんなところに奉納したのか。忘れ……るわけもないし。現代は謎に溢れています。
何とも不気味なオーラを放つ兜。呪われてるのですかね。装備したら脱げなくなるのですかね? そんな兜が放つ邪気に圧倒された僕は、そっと手を合わせ、何事もなかったかのように帰路につきました。
ガンバレ、現代のストレス社会と戦う企業戦士たち。